2009-07-01(Wed)

万世橋駅跡の引き込み線に酔う(完結編)

『モハようございます。』の「4章・分岐器」などで線路の面白さについていろいろと教えていただいたoomatipalkさんが、万世橋駅跡の画像をお送りくださいました。


最後に交通博物館へいらっしゃったときに、その屋上から撮影されたものとのことです。


万世橋11

万世橋12

万世橋13

万世橋14


よくこのブログにコメントを書き込んでくださるDK-Kawachiさんが、前回記事に次のような情報を寄せてくださっています。


万世橋駅跡の引き込み線は時々保線車両留置に使われており、2006年1月に交通博物館閉館前に行われた万世橋駅遺構ツアーでホームへ通じる階段から見た際は、保線車両が留置されていたそうです。


oomatipalkさんがお送りくださった画像と状況が合致しますね。
私も記憶が定かではありませんが、保線車両がとまっているなあと車窓から見た覚えがあります。


今でもこのように利用されることはあるようですが、かつての賑いを想像するに、少々寂しい感はありますね。


寂しいといえば、『モハようございます。』の「22章・線路配線図」で漣みさきさんがご提供くださった中央線の線路配線図をご覧になってみてください。
万世橋駅跡付近の線路配線を詳しく見ることができます。


この配線図を拝見して何が寂しいかと言うと、万世橋駅跡に残るホームの短さです。
漣さんの線路配線図では、ホームの位置や長さも分かるように記録されています。
万世橋駅跡のホームは、御茶ノ水駅や神田駅などと比べると3分の2ほどでしょうか、短いのです。


もちろん私は万世橋駅が賑っていた頃を知らないのですが、文献などを見ると、営業当時は利用客の多い重要な駅だったように想像できます。
昭和18年に営業を停止したものの、今も引き込み線やホームが残っているのを見ると復活できるのではないかと淡い期待を持ってしまいます。
でも、漣さんの線路配線図に書かれているとおり、ホームは短い・・・やはり遺構なのですね。
そう思うと、夢と現実の違いに寂しさを感じずにはいられません。


中央線の車窓から万世橋駅跡のホームを見ると、ひょいと飛び降りたくなりますが、DK-Kawachiさんが参加された万世橋駅遺構ツアーのときも、ガラスで仕切られホームへは上がることができなかったそうです。
万世橋駅跡は我々のすぐ手に届くところにありながらも遠い存在。
長い時間の流れに阻まれているかのようです。
でも、またそれが廃駅跡を追う楽しさでもあるのかもしれません。


ps.
私が最初に夢中になったテレビドラマはGメン75です。
滑走路を横並びで歩いてくるオープニングはインパクトがありましたよね。
Gメン75は7年間続き、半年後に再スタートしたGメン82を含めると、足掛け8年続いた人気ドラマです。

私が夢中になったのは、Gメン75がスタートしてから5年目、小学4年生のとき。
Gメン75を見れば見るほど、自分が知らないスタートしてからの4年間を覗いてみたくなるもの。
今ならたった4年前のことなどすぐに調べられるでしょうし、つい昨日のように感じるものですが、小学4年生にとって4年前という時間はとてつもなく高い壁のようでした。
当時のドラマを見ることはもちろん、写真すら見つけることができません。
図書館にある百科事典に載っている鎌倉時代よりももっと昔と思えるほどです。

当時はインターネットなどありませんから、歴代のテーマンソングレコードを捜し、そのジャケットになっている写真から想像したりしました。
スタート当初のメンバーには原田大二郎さん演じる関屋警部補がいたことが分かり、その写真から型破りな刑事であろうことが想像でき、強く憧れたものです。

今はCSで再放送されたり、DVDボックスが発売され、簡単にその4年間を見ることができます。
でも、当時レコードジャケットから想像した関屋警部補像があるからこそ、実際のドラマを見たときに感動も大きいのかもしれませんね。
そう考えると、時間の流れも素敵です。


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2009-06-27(Sat)

万世橋駅跡の引き込み線に酔う(その2)

万世橋駅跡の引き込み線を見るため、取材させていただこうか迷っていたところには伺わず(^^)お茶ノ水駅へ向かいました。
中央線快速に乗れば、車窓から見ることができるはずです。


中央線沿いに続く長い坂を上っていきます。


万世橋5

「淡路坂」という名前なのですね。
この一帯は坂が多く、それぞれに名前があり、このような案内が立っているのをよく見かけます。
江戸の名残を目にするのはいいですね。


万世橋6

淡路坂を上り切ると御茶ノ水駅があります。


画像の右下に写っている赤いテントはベビーカステラの屋台です。
甘い香りに誘われて買ってみたいとは思うものの、つい恥ずかしさのほうが勝ってしまいます(^^;)
でも、実はこの画像を撮ったとき、スーツ姿のサラリーマンらしきごつい男性が買っていらっしゃいました・・・私も便乗してと思ったのですが、そんなことを思案しているうちにどんどん日が暮れてしまうので、ここは万世橋駅跡の引き込み線に集中します。


中央線快速東京方面ホームの先頭へ向かいます。


万世橋7

緩やかな右カーブの先に万世橋駅跡があります。
待ってろよ!
引き込み線!!


万世橋10

左を見ると、東京メトロ丸の内線の線路を眺めることができます。
意外とこの風景が好きですね。
こういった線路を見ると、この一帯は山だったことがよく分かります。


いよいよ中央線快速に乗り込み、進行方向左側の車窓にへばりつきます。
そして、近づいてきました!


万世橋8

デジカメのシャッターを押すスピードが間に合いませんでしたが、この手間にしっかりと分岐器を見ることができました!
錆びた分岐器、ステキです(^^)


万世橋9

18時を過ぎていたせいか車止めをよく確認できませんが、雑草に覆われてしまっているのかもしれません。
しかし、3本の引き込み線はしっかりと目視することができました!
交通博物館前にあった路上地図のとおりです。


今は錆びきってしまっているレールですが、かつては多くの車両が入って留置されては出ていったであろう、この引き込み線。
そんなかつての賑いを想像するだけでも胸が躍ります。
だから廃駅跡を巡るのはやめられないのです。


私以外の乗客は、この引き込み線に見向きもしていません。
もったいない・・・。


ps.
私だけが引き込み線を見てほくそ笑んでいる・・・そう思うと、鉄道好きになって得したなとも思いますね(^^)
鉄道に限らず、少し目線を変えてみると、世の中には面白いものがさらにたくさんあるのかもしれません。


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<目次>
01.キロポスト
02.カーブの美しい風景
03.車止め
04.分岐器
05.線路のマニアックポイント1
06.線路のマニアックポイント2
07.パンタグラフ
08.車両設備を触ることのできるポイント
09.音を楽しむポイント
10.時刻表
11.青春18きっぷ
12.鉄道で飲む楽しさ
13.国鉄音にハマる!
14.国鉄車両に乗る
15.東北特急再編地図
16.SLと触れ合う
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モハよう著者プロフィール

吉田一紀

Author:吉田一紀
脚本家・ライター・構成作家
国鉄真岡線を快走するキハ20系に心を奪われ、小学4年生のときにブルートレインに魅せられて鉄道にハマる。
ブルートレインを牽引していたEF65 1000番台やDD51、24系客車のNゲージを部屋に飾り眺めるのがストレス解消法。
なるべく新幹線を使わずに、特急や在来線を乗り継ぎながら線路や駅舎を眺める旅が好きである。

・特に好きな車両
キハ20系・183系・24系客車
・特に好きな機関車
EF65 1000番台・DD51・EF75
・特に好きな分岐器
DSS(ダブルスリップスイッチ)
・特に好きな車止め
第1種車止め(バラストを盛ったもの)
・特に復活してほしい優等列車
急行『つくばね』、ブルートレイン『さくら』、特急『あやめ』の両国始発

<主な作品・活動>
・手塚眞監督ショートムービープロジェクト『フリーハンド』脚本担当
・『敬天愛人〜隆盛の如く〜』(明治座)脚本
・東宝戯曲科脚本コース修了
・『駅−それぞれの出発(たびだち)』(シアターサンモール)脚本
・地上波テレビ局携帯サイト動画配信番組構成
・全国公開映画公式モバイルサイト
・ドラマ解説本
・地上波情報番組構成
・教育ビデオ構成・脚本
・カルチャー各種(骨董、食、美術館、スケッチなど)ムック本
・ビジネス関係書籍
・ライブイベント構成
・報道機関発行メールマガジン
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などもろもろ書かせていただきました……
・『趣味悠々・時実新子のハッピー川柳塾』(NHK教育)に出演もしていました(^^)

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